WiFiが混雑する現場へ、Sub-GHzのメッシュ通信「FGRFMesh」

WiFiは便利だが、アクセスポイントやカメラ、ハンディ端末が飛び交う現場では混雑して頼りにならないことがある。そうした場所でロボットやセンサーをつなぎたい。ウクライナのFactorial Roboticsが、Sub-GHz帯を使うオープンなメッシュ通信プラットフォーム「FGRFMesh」を公開した。クラウドファンディングをCrowd Supplyで準備している。

FGRFMeshは、WiFiより低い周波数のSub-GHz帯で、機器どうしを無線でつなぐ。まずは868MHz帯に対応する。特徴は、すべてのノードが中央のゲートウェイに直接つながっていなくても、ノードを経由してパケットを中継できるメッシュ方式にある。ロボットのテレメトリーや離れた場所のセンサーネットワーク、倉庫の自動化など、配線しづらい環境での無線リンクに向く。

使い勝手は、産業用でよく知られるDigiのXBeeに寄せてある。UARTやAPIでのパケット通信、ATコマンド風の設定、電波強度(RSSI)の診断といった、XBee風のワークフローをそのまま使える。XBeeの設定ツールXCTUとの組み合わせも試している。開発元は、XBeeのモジュールが品薄で入手しづらい場面があったことから、よりオープンで手を入れやすい代替を目指したという。

無線ICにはAnalog DevicesのADF7023を使い、ルーティングにはAODVを応用する。実際に試した構成でのスループットは約20kビット/秒だ。ハードは、ESP32にOLEDを載せた開発モジュールと、XBee互換の形状を持つSTM32モジュールの2種類で、いずれもArduinoで書き換えられる。将来は433MHzや915MHz帯、さらにLoRaやUWBへの展開も見込む。ライブラリはGitHubでオープンソースとして公開されている。

関連情報

Black IoT development board with a small blue OLED display, USB port on the left, header pins in the center, and a clip-on/wireless antenna on the right.

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