ベアリングで給餌量を調整、詰まりにくい自動給餌器が公開

自動給餌器の多くは、らせん状のスクリューでフードを押し出す。ただこの方式は、粒の大きさや形が変わると詰まりやすい。LayerCraftと名乗る設計者が公開した「AutoPet V2」は、スクリューをやめて柔らかいTPU製の羽根に置き換え、この問題に対処した。3Dプリント用のデータをMakerWorldで無償公開している。

もう1つの工夫が、給餌量の測り方だ。この種の装置ではロードセルという重量センサーを使うのが一般的だが、AutoPet V2は「転倒式はかり」と呼ぶ機械的な仕組みを採用した。608ベアリングを錘として使い、その個数を変えることで1回に出す量を調整する。設計者はコメント欄で、量の設定はベアリングの数で決まると説明している。電子部品を減らせるうえ、調整も直感的だ。

用意された構成は3種類ある。スタイルAは転倒式はかりのみで制御装置を持たず、いつでも補充できる。スタイルBはESP32を組み合わせ、転倒式はかりと時間指定給餌用のWebインターフェースを備える。スタイルCはESP32のみで転倒式はかりを持たず、一定時間動かす方式だ。用途に応じて選べる。

必要な部品は多くない。12Vギアードモーター1個、608ベアリング4〜15個、マイクロスイッチ1個、M3とM4のねじ類が中心になる。ESP32を使うスタイルBとCでは、モーターと電源を5Vに変え、MOSFETボードを追加する。組み立ての目安は20〜30分、印刷時間は約8時間としている。

配布物には、機種別の印刷プロファイル、組み立て説明書のPDF、スタイルBとCのソースコード、そして改造用のSTEPファイルとF3Dファイルが含まれる。給餌器に合わせて設計した3Dプリント製のボウルも同梱する。フードに触れる羽根については、食品衛生に配慮した代替案も用意した。

公開後の更新も続いている。バージョン2.0.6で装飾用の回転式フロントキャップを追加し、2.1.8ではねじ穴の公差を見直して組み立てやすくした。最新の2.4.9では専用ボウルを追加している。設計者は、ダウンロードが200件に達したらキャップのデザイナー機能を公開するとしている。

ライセンスはMakerWorld独占となる。改造版を作ることはできるが、公開先はMakerWorld上に限られ、元の設計者へのクレジット表示が必要になる。商用利用は禁止されている。

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