2300円のボードが子ども用ゲーム機に、Makerが40本を公開

Makerのiamankushpandit氏が、子ども向けの学習ゲーム機「Braino!」をESP32のタッチ液晶ボードで作り、ファームウェアをGPL-3.0で公開した。算数、地理、論理の40本のゲームがすべてフラッシュに入っており、SDカードもアカウントもWi-Fiも要らない。

使うのは「Cheap Yellow Display」と呼ばれる、2.8インチのタッチ液晶を最初からはんだ付けしたESP32ボードで、価格は約15ドル(約2300円)だという。同氏はREADMEで、はんだ付けは不要で、スピーカーとリチウム電池を足すなら差し込むだけだと書いている。ケースはねじなしで組み立てられる形で3Dプリント用のデータを配っている。

書き込みにも開発環境が要らない。同氏が公開したWebページからWeb Serialでボードに直接書き込めるため、Chromeでボードを選んでUSBにつなぎ、ボタンを押すだけで終わる。対応するボードは5種類で、いずれも実機で動作を確かめたとしている。同じ名前で売られているボードでも液晶の制御ICが違うことがあるため、READMEに見分け方の表がある。

ゲームは、数を数える、九九、分数、お金の計算、195か国の国旗、時計の読み方、周期表、チェス、囲碁など。国旗と州の問題には間隔反復が入っており、間違えた問題ほど早く再登場する。

子どもに渡す前提の設計になっている。通信を送る機能はなく、Wi-Fiは時刻をNTPから取ることにしか使わない。Bluetoothは初期状態で切れており、入れても送るのは機器名と匿名の識別子だけで、送信している内容を画面で確認できる。プロファイルは5人まで作れ、1つが4桁のPINで守られた管理者になる。どのゲームを見せるかは管理者が決め、子どもが自分で戻せない。

音は録音ではない。起動時に「Let’s play Braino!」と話すが、これは音素ごとの3つの共鳴周波数をノイズとブザーで駆動して作っており、1980年代のパソコンが話したのと同じ方法だと同氏は書いている。効果音14種と4つの音階を合わせても1KBに収まる。1秒の録音を入れれば数本分のゲームの容量を食うためだという。

ファームウェアは約2.5MBで、4MBフラッシュの区画の82%を使う。同氏は容量との戦いが一番苦労した点だと投稿している。

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