
Gakkenは2026年7月30日、組み立て式の鳩時計キットが付く『大人の科学マガジン あたらしい鳩時計』を発売した。価格は税込1万780円になる。小鳥の羽ばたきとさえずりを、電子部品ではなく機械のからくりだけで再現する。
動力はモーター1個にとどまる。そこから50点を超えるキット専用のパーツとギアへ力を配り、小鳥の動きと鳴き声の機構をまとめて動かす。小鳥は体を左右に振りながら、くちばしとつばさ、尾羽を同時に動かす。ギアとカムはこのキットのために設計した独自の部品が多くを占める。同社は、シリーズで培ってきたからくりの技術を集約したキットだと位置づける。
さえずりも電子音ではない。内部の小型ポンプが空気を送って笛を鳴らし、音を作る。音程は笛の空気室の大きさによって変わり、およそ1オクターブの音域を出せる。

鳴き声を決めるのは、本体側面に付いたカムだ。カムは回転しながら他の部品を動かす板状の部品で、輪郭の凹凸がそのまま動きの指示になる。カムの形が鳴き方を決める仕組みで、付属するカムは5種類ある。小鳥のさえずり3種類に加え、アラームとメロディが入る。側面の小窓を開ければ、その日の気分に合わせて付け替えられる。
キットには工作紙も付き、自分でカムを作れる。形を工夫すれば鳴き方が変わるため、好きなメロディを再現したり、これまでにないさえずりを考えたりできる。時計の針は3種類が付属し、文字盤も好みに変えられる。
仕上がりのサイズは109×108×159mm、重さは電池を除いて400gになる。時報として1時間に1回鳴く。明暗センサーを備えており、周囲が暗くなると自動で鳴り止む。LEDは小鳥が鳴く間だけ点灯する。電源は単2形アルカリ乾電池2本で、置き時計として使う。外箱は透明で、組み立てを終えた後もメカの動きと構造を眺められる。上部の屋根は取り外せる。
本誌は68ページある。動物言語学者の鈴木俊貴氏へのインタビューを載せるほか、からくりの仕組みを解説する記事と、自分だけの鳩時計に仕上げるための改造のアイデア、鳩時計の歴史も扱う。

