
イタリアのAAElectronicsは、米Amazonの第3世代「Echo Dot」の基板を差し替えて、Home Assistantの音声端末に作り替える交換用基板「LocalDot」の支援募集を、クラウドファンディングサイトのCrowd Supplyで始めた。設計したのは同社のAlessandro Alfonzetti氏だ。
LocalDotはEcho Dotに入っている2枚の基板のうち1枚と入れ替える。ケース、4つのマイク、スピーカー、ボタン、LEDは元のものをそのまま使う。同社によると、ケースの加工もはんだ付けも要らず、底面のゴム足を外してねじを外し、基板を交換するだけで済む。
LocalDotは呼びかけの言葉(ウェイクワード)を端末の中で聞き取り、その後の音声は自宅のネットワークにあるHome Assistantへ送る。同社は、Home Assistantのサーバーが動いていれば、スマートホーム機器の操作やタイマー、通知に使え、手元で完結する機能にインターネット接続は要らないとしている。
同社は基板に2つのマイコンを載せた。ESP32-S3がWi-Fiと機器の制御を、ESP32-P4が音声の処理を受け持つ。4つのマイクを組み合わせて特定の方向の音を拾う処理(ビームフォーミング)に対応し、Home AssistantとESPHomeで使える。基板の大きさは83×37mmだ。
FabSceneは2026年9月、引退したEchoをHome Assistantの音声端末にするソフトウェア「TECHO5」を紹介した。TECHO5のEcho Dot版は現在、第3世代にも対応しているが、先に端末のロックを解除し、元のOSを入れ替える方式だ。LocalDotは基板そのものを差し替えるため、ロックの解除は要らない。
同社はCrowd Supplyのページで、Home Assistant向けのほかの音声端末5種類と比べた表を載せ、この機器のために学習させたウェイクワードのモデルを持つのはLocalDotだけだとしている。対応するのは第3世代Echo Dotのうち「Donut」と「Crumpet」と呼ばれるモデルで、同社は「Clock」と呼ばれるモデルを試していない。
同社は回路図、基板の設計データ、部品表、ESP32-S3用のESPHomeの設定、ESP32-P4用のファームウェアをGitHubで公開する予定だ。ハードウェアはCERN-OHL-S-2.0、ソフトウェアはそれぞれのオープンソースのライセンスで公開するとしている。
価格は1枚50ドル(約7900円)で、2枚組と3枚組もある。送料は米国外への発送が18ドル(約2800円)だ。募集は2026年12月17日(米国太平洋時間)まで、出荷は2027年4月17日の予定だ。製造の数量と日程は募集の終了後に支援者の数と部品の確保状況を見て決めるとしている。

