液体を使わない全固体電池が465Wh/kgに到達、釘を刺しても発火せずーーベルギーのスタートアップが開発

電池の中身を液体ではなく固体にした全固体電池は、軽くて安全な次世代電池の候補だ。ベルギーの新興企業SOLiTHORは2026年6月10日、その全固体電池でエネルギー密度465Wh/kgに達したと発表した。同じ重さでためられる電気が多いほど、電気で飛ぶドローンや航空機は遠くまで動ける。

今回の電池は、リチウム金属とNMC(ニッケルやマンガン、コバルトを使う材料)を組み合わせ、液体の電解液をいっさい使わない。ゾルゲル法という製法で、従来は欠かせなかった電解液を注ぐ工程を省ける。電池を仕上げる工程も3分の1ほど短くなるという。既存のリチウムイオン電池の生産ラインを、大きな設備の入れ替えなしに転用できるとしている。

安全性も試した。満充電の状態で釘を刺す試験や、過充電の試験をしても、煙や発火、漏れ、熱暴走は起きなかったという。液体の電解液を持つリチウムイオン電池は発火のリスクがつきまとうが、固体にすればその心配を抑えやすい。

瞬間的に大きな電力を出せるため、離着陸で力がいるドローンのような用途にも向くという。主に見込むのは航空宇宙や防衛、自動車だ。今回は10Ahの試作セルで示した段階で、量産はこれからになる。

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Solithor 10.5 Ah solid-state lithium battery pouch label showing electrolyte and Li metal/NMC chemistry icons.

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