
Bambu Labが2026年9月22日、初のレーザーカッター「R1」を発表した。55WのCO2レーザーで、木材やアクリル、革を切って彫れる。同社の3Dプリンターと同じアカウントとソフトで扱える。価格は2499ドル(約39万円)で、同日から予約を受け付け、出荷は10月に始まる。
同社はこれまで、H2Dなどのプリンターにレーザー機能を付ける拡張ユニットを出してきた。単体のレーザーカッターは今回が初めてになる。3Dプリンターで形を作り、R1で木やアクリルを切り出したり彫ったりと、同じ机の上で組み合わせられる。
光源にCO2レーザーを選んだ点が特徴だ。安価な加工機に多い半導体レーザーは、透明なアクリルやガラスを素通りしてしまう。CO2レーザーは吸収されるため、透明なアクリルの切断や、ガラスへの彫刻ができる。厚い木材も、半導体レーザーより速く、切り口の焦げを抑えて切れる。クルミ合板は18mm、アクリルは20mmまで対応する。加工できる範囲は600×300mmで、別売のコンベヤーを付けると、本体より長い3000mmまでの材料を通せる。
もっとも大きい特徴は、鏡の調整を自動化したことだ。CO2レーザーは、光源から出た光を複数の鏡で反射させてレンズへ導く。鏡がわずかでもずれると光が本来の位置を外れ、切る力と精度が落ちる。この調整はどのCO2レーザーにも要る作業で、多くの機械では手作業になる。鏡に感熱紙を貼り、試し打ちして焦げ跡を読み、鏡を手で回して、また打つ。慣れない人には1時間かかることもある。
R1は、十字の目印が付いた専用の板をヘッドに取り付けると、機械が光を読んでずれを見つけ、モーターで鏡を動かして直す。感熱紙もねじ回しもいらず、約1分で終わる。同社は、CO2レーザーでこれを自動化したのは初めてだとしている。
安全対策も家庭での使用を前提にしている。密閉した通常の状態では、国際規格IEC 60825-1で最も安全なクラス1に分類され、保護眼鏡も専用の部屋もいらない。ふたを開けると即座にレーザーが止まり、炎を検知するセンサーや非常停止も備える。ただし、材料を長く通すための別売品を付けて密閉が崩れると、分類はクラス4に変わり、専用の保護眼鏡と有資格者による扱いが必要になる。
このほか、3Dプリンターで培った動作制御も転用している。ヘッドが向きを変えたときの振動を打ち消して彫刻の線を保つ機能や、速度に合わせてレーザーの出力を変え、彫刻の濃さを一定に保つ機能を備える。付属の短焦点レンズのほか、コンベヤーや回転治具、各種レンズ、空気清浄機は別売になる。

