
米HW Media LabはノートPC「Framework Laptop」の拡張カードを挿して使うUSBハブ「DockFrame」のクラウドファンディングを、Crowd Supplyで2026年10月29日に始めた。テスター、可変電源、ブレッドボードの機能を持つ専用カードも用意し、作業机でPCにつなぐ道具をカードの差し替えで組み替えられる。支援は12月10日まで受け付ける。
FrameworkのノートPCはUSB-Cなどの端子を「拡張カード」として本体に差し替えて使う。Frameworkは拡張カードの参照設計をGitHubでCC BY 4.0ライセンスで公開しており、DockFrameはこのカードの規格に合わせて作った。HW Media Labは手元で使っていない拡張カードの使い道を作ることを狙いの一つに挙げている。
ハブ本体にはUSB-Cの差し込み口が7つある。拡張カード用が5つ、PCとの接続用が1つ、給電用の入力が1つだ。ただし、すべての差し込み口がUSBのデータ通信に対応するわけではない。PCとは最大10Gbpsで通信し、PCへ最大60Wを給電する。給電用の入力は最大240Wを受けられる。
テスターのカードは直流で±60V・2Aまで、交流でピーク60V・2Aまでの電圧と電流を測る。抵抗は49Ω〜3.2MΩ、静電容量は約1nF〜約6µF、インダクタンスは約30µH〜1Hを測れる。表示と操作はWebブラウザーのアプリで、USBかBluetooth Low Energy(BLE)でつなぐ。USB側とは機能上の絶縁のみで、安全規格の測定カテゴリー(CAT)の定格はないため、家庭用コンセントなどの商用電源は測れない。
可変電源のカードは0.8〜20Vを最大3Aで出力し、USB PDで最大100Wの電力を受け取る。こちらもUSB、BLE、Wi-Fi経由でブラウザーから操作する。ブレッドボードのカードはSeeed Studioのマイコンボード「XIAO ESP32-C5」を載せた基板で、2.54mm間隔のピンヘッダーと3.3Vのレギュレーターを備える。USB 3.0のポートを2つ増やす小型ハブのカードもある。
価格はハブ本体が139ドル(約2万2000円)、テスターと電源と小型ハブのカードが各129ドル(約2万円)、ブレッドボードのカードが119ドル(約1万9000円)だ。最上位のセット「Full Kit」は399ドル(約6万3000円)で、送料は無料となる。発送は2027年6月8日を予定する。製造は中国で、筐体の製法はまだ決まっていない。設計データはキャンペーン終了後に公開する予定で、ハードウェアはCERN-OHL-S、ファームウェアはMITライセンスとしている。

